非日常

うだつの上がる町並み

こんばんは、三日月です。

我が家の主が「和紙を買いに行きたいので、土曜日はバイクでプチ旅行」という計画を口にし、本日。
お尻が4つくらいに割れそうになりながら、バイクの後ろに乗って出かけてきました。

ホントに、年は取りたくないもので。
お尻のぜい肉も筋肉も、火を通す前のひき肉なんじゃ?と疑うほどにシートに尾てい骨が刺さる感じがするのです汗。

 

うだつの上がる町にたどり着いたのはあと少しで13時か?って時間帯で、着いたときは観光客らしき人も、地元人らしき人も誰もいませんでした。

なんていい場所!!
街並みが、レトロ感漂う懐かしい感じで統一されていて、それが観光ゴリ押し感が一切感じられなくて、無理してなくてこじんまりとまとまっていてなんかイイ!!!

美濃和紙あかりアート館

ここが我が家の主の目的地だったらしく、ここにバイクを停めさせてもらいました。

灯+和紙=和風

そんな簡単な図式では終わらなくて、作り手の感性がそのまま反映された作品が並んでいました。

撮影どうぞ。

案内の方が仰ってくれたので、遠慮なくパシパシ☆

この写真は実際に目の当たりにした景色ではなくて、館内に飾られていた写真を写したものです。
町が路上に灯を並べる夜が10月にあるのだとか。
この景色の中に入ってしまったら、帰ってこれなくなるなぁ。

館内の入り口付近。ここを見ても、一目で違うものばかり並んでいるのに、すべて和紙と灯のみで構成されているのだから、人が好むもの、気になるもの、心動かされるものは人の数だけ違うのですね。

えのきだ!と思ってしまった、私の知識の浅さよ……。
えのきだと思ったくせに、結構長い時間食い入ってみてました。
けど、作品名見てなかったです……汗。

この美しさ。

京菓子を思い出してしまいました。
小さな淡い砂糖菓子が紙箱にぎっしり詰められているアレ。
和紙の種類の違い、紙の厚み、折り目、あらゆる違いが、作品の中で万華鏡みたいにいろんな表情を見せてくれて、かなり立ち止まって見入った作品です。

素敵!!
これなら実用的!!って売ってたら即買いしてたと思います。

バイクだったので、どうやって持って帰るかで悩んだとは思うのですが。
この作品を見る前に、館内のお店のお土産?商品も見ていたのです。
欲しいものがいくつかあって、どこに飾ろうかって話しながら、館内を見終わってから考えようってなって、見終わったら圧倒されてそのまま出てしまいました汗。
これ、欲しいなぁ~~☆

この写真の作品はもっと近くで見たかったのだけど、すでに人が前後にいてしっかり堪能できなかったので、慌てて撮ったもの。
この深海のような深夜のような深い青が美しい!
良いカメラで夜の写真を撮ると、空が青く映るみたいですが、その青い夜空に似ているかもしれない。
黄色が感じられない低温な青。美しいです。

撮影許可はいただいてましたけど、ネットに上げていいのか確認取り忘れました汗。
問題あったらお知らせください、写真はすぐに削除します。

人の想像力って塀がなくてとても自由なんだと、独特の姿に変貌した和紙から漏れるあかりや和紙の向こうからぼんやりと射してくるあかりに、芸術ってあらためてすごいと感じます。

紙と光だけで、人によって表すものが全く違うなんて。

ただただ感動!

旧今井家

旧今井家は、最も古いうだつ軒飾りの形式を残す、江戸末期から昭和に16年ごろまで庄屋を務めた和紙問屋(手元にあるパンフレットより抜粋)だそうです。

外観の写真を撮りたかったのですが、いないと思った観光客御一行が、何故かわらわらと路上に出ており(お昼食べ終わったとかかなぁ?)、なかなか良い写真が撮れずに断念。
土間から上がれるお部屋はお店としての作り、その奥のお座敷はプライベートで1段高くなっている作り。

お庭には水琴窟があって、初めて生で水琴窟聞きました。
耳を澄まさないと聞こえないなんて事は決してなくて、水を流したらそのままの姿勢で涼しい流れを聞くことができます。
水の勢いや水をかける角度によって音色が変わるので、ここにはもっと居たかった!

水琴窟のある中庭からまた少し離れた蔵までの通路?の水琴窟に向かってパシャリ☆
通路で合ってるのかな?謎。
私はこんな細い道が好き。
敷地内だからやっぱり、通路同様、道って言葉も違う気がするけど。。。

風が通って、誰かが流してる水琴窟が聞こえて、こんな穏やかな時間が過ごせるなんて、当時のお家の方々が羨ましい。

長居しすぎると他の方にも邪魔になって悪いので腹八分堪能で帰宅準備。
和紙のお店をいくつかめぐって、お買い物した後(和紙のランプは本気でほしい笑)、栗きんとん買って退散。

美濃市三館めぐり とあるのに、二館しか行かなかったのですが。
近いからまた来ようという約束して終わりました。

観光地としては小さめだけど、とても大切にされている町という印象を受けました。
和紙に関わってきた人が暮らしていますっていう雰囲気がなんだか本当に素敵で、また行きたい。

けど。
次に来るときもバイクの後ろなんですよねぇ……。

☆ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました☆